皆様、お世話になっております。
GWを終え、早いもので5月も終盤へと差し掛かりますね。
暑さも少しずつ近づいていますし、この時期多い熱中症にも注意していきましょう。
さて、今回ご紹介するのは「チタンの陽極酸化」の実験の様子です。
陽極酸化と聞いてピンとくる方は数少ないでしょうし、簡単にご説明します。
金属を陽極(+)に、通電性の良い金属を陰極として電解液に浸し、電圧をかけることで水の電気分解が発生します。
すると金属には膜が形成され、耐久性や耐摩耗性の向上や硬化といった利点が得られるため、アルミニウムで用いられることが多い処理です。
アルマイト処理というと聞き覚えがある方も多いかもしれません。
アルマイト処理≒陽極酸化処理となるそうです。
今回、陽極酸化した金属はチタンです。
チタンを陽極酸化すると、形成される膜の厚さによって光の反射が変わり、発色したように見えます。
以前、県内の大学教授様に教えていただき、ようやくチャレンジすることができました。
できるのか不安だらけの実験でしたが、その様子をご紹介します。
今日の主役のチタンたちです。理科の実験を思い出す光景です。
アルカリによる脱脂処理、TCPという科学研磨剤によるエッチング処理、電解液による陽極酸化処理という順に行います。
エッチング処理の様子。
ブクブクと泡が発生し、煙も出たため少し驚きました。
陽極酸化処理の様子。
無事に色が変わり、実験成功に安堵するとともに楽しい時間となりました。
電圧の強さ、時間、電解液によって色が変わるとのことで、可能な限り試みます。
実験の成果がこちら。
色とりどりの虹色を目指しましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。
それでも「陽極酸化」という新たな取り組みを始められたことに嬉しく感じています。
今後も「陽極酸化」の実験は継続して行いますので、その際には皆様にもご紹介します。
「やわらかい研究所。」を目指して、今後も様々な取り組みを続けていきます。
皆様、今後のコンチネンタルに乞うご期待です。
※「陽極酸化」に関する説明については、間違っている部分もあるかもしれませんのでご了承ください。ご興味のある方は、ぜひお調べください。